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日本人も他人事ではないフィリピンの超法規的殺害 [その他 国際政治]

<警察や軍が来たりて人を殺す>フィリピンの「超法規的殺害」
農民や弁護士も標的となり始めた

フィリピンから労組のリーダーが来日して訴えている(それを私こと・のら猫寛兵衛が通訳している次第)。
先に彼のことを「弁護士」と紹介しましたが、訂正します。そうではないとのこと、ご指摘ありがとうございました。
最後に最終講演から質疑や日本の政府や市民にむけての言葉を紹介しようと思います(その部分はまだ工事中)。


フィリピンではミンダナオ島で戒厳令が敷かれ、サマール州、東/西ネグロス州、ビコル地方に国家非常事態を宣言。司法を経ずにいきなり軍や警察が治安のためとして人を殺すという「超法規的殺害」が頻発している。麻薬の取り締まりなどに国は2万3、000人を殺したと「豪語」する。この数字は多分に誇張されたものとも言われるが、軍や警察では5,000人を殺害したことを認めている。

超法規的殺害は国家に対する武装闘争を取り締まるという名目で、農民や人権活動家、労働組合員や弁護士をも対象とする広がりを見せており、去年の10月から今年の3月末までにも多くの事件がサトウキビの産地であるネグロス島で発生している。

講師はフィリピン人弁護士でサトウキビ農民の労働組合幹部。

大学での講義。初日は日野の明星大学。
教室を埋めた学生は100人、150人はいただろうか。
いくつかのクラスを合わせた特別合同授業となった。
私語を続ける子が一人、二人うしろのほうにいたが、その他は、みな真剣に聞いている。

サトウキビ農園で働く農民や農業労働者の生活の苦しさ。しかし、日本にいる私たちも、消費者として、その低賃金による安いバナナや砂糖という形で恩恵に浴している。日本企業も進出し労使紛争も起きており、他人事ではない。

農地改革で進むはずの農民への土地の分配が進まぬ中、農民たちが土地に対する権利を主張したり、労働条件の改善を求めたり(サトウキビ畑で働くと1日の日当が600円あまり)すると当局から「テロリスト」の烙印を押され、睨まれることになる。

人権活動家や弁護士も含む220人がこれまで殺されているという。
講師は自分にも身の危険が及ぶ可能性があることを明かした。

最後に一人の学生が質問した。

私たちに何かできることはあるのか?

講師は答えた。自分はフィリピンで起きていることを伝えるために日本に来た。皆さんも他の人たちに今日聞いたことを伝えてほしい。フィリピンで今起きている殺害のことを。

そして日本政府には、フィリピン政府への援助を停止するように伝えてほしい。日本政府からフィリピン政府への援助は、どんな形のものでも、必ずやフィリピンにおける人権侵害を助けることになる。だから、学生の皆さんも、このような問題を仲間と議論しあい、フィリピンにおける農民に対する人権侵害や殺害に反対してほしい。


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きょうは八王子の創価大学。
きのうの明星大学に続いてフィリピンの弁護士に同行。

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ネグロス島では今年の3月末にも計14人が殺される一連の事件(軍や警察による超法規的殺害)が起き、フィリピンの弁護士たちが調査を行い報告書を公表している。それを読むと一つのパターンが浮き上がる。

皆が寝静まった朝の3時頃、突然、家のドアを叩く音がする。家の中から外を覗くと帽子をかぶり黒い覆面をして迷彩服に身を包み銃器を手にした男たちが家を取り囲んでいる。家に押し入ってくると、男らは誰々はどこか?と家族の者(だいたいその名指しされた男性の妻)に聞く。

家族らは男たちによって外に出され、やがて、家の中から銃声がし、家の中から殺された夫が引きずり出される(家族の目の前で殺される場合もある)。

その頃には村長と村議が現場に姿を見せており、書類に署名をする。夫は男らに抵抗をしたことになっており、正当防衛のため男らはやむなく発砲し殺害に至ったことになっている。

さらには、家の中から拳銃や弾薬、手榴弾などが見つかったということになっている。一部の家族は、男たちが銃を持ってきてベッドの下に置くのを目撃したりしているのだが。

殺された男性は共産党員であるとか新人民軍の一員であるということにもなっている。家族がいくらそのような組織との関わりがないことを訴えても、銃器類など所持しているはずがないことを訴えても、聞き入れてもらえない。証拠を押収したことになっているのだから。

一方で、苦労してためた一家のお金がなくなっている。男らが持ち去ったにちがいない。

こうして、農民や農業労働者のリーダーとして土地の分配を求めたり労働条件の改善を求めたりした人々が殺されてゆく。彼らを助けようとした弁護士までも殺されている。その数、2016年にドゥテルテが大統領に就任して以来、220人、ネグロス島では65人だという。


きょう最後が伊波洋一議員の事務所だったのが影響したか、夕食にふらりと沖縄料理店に入ってしまった。
明日は朝昼晩という殺人的一日。こいうので精をつけておかないと。

最後はガス欠状態にならないか。それが怖い。
いよいよガス欠で脳が働かなくなったら黒砂糖を舐めよう。
まさに沖縄尽くし。

明日は津田塾、あさってフェリス女学院、しあさってが明治学院大学。

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農地改革

1988年、マルコス独裁が民衆革命で倒れると農民たちが声をあげ、コリー・アキノ大統領のもと、農地改革法が成立。しかし、この法律の中には地主らに都合のいい様々な条項があった。政府は農民のための法律というが、土地はなかなか農民たちのものにはならなかった。

農民たちは改革を進めて土地を分配するように要求するが地主たちが立ちはだかり、農民やそのリーダーたちに嫌がらせや脅迫、果ては、金で雇った民兵や軍につながる準軍事組織による殺害まで起きるようになる。

今回の講師は、そんな中、労働組合のリーダーとして農民や農業労働者の権利の主張を助け、農地の分配の申請や苦情の申し立てを手助けしてきた。

しかし、地主らは農地改革省の役人に賄賂を遣うし(そもそも役人らが地主である) 、優秀な弁護士を雇うこともできる。いったん農民が自分のものとした土地も、いつしか再び地主のものとなったり、多国籍企業のものとなってゆく。

写真は津田塾大学

 横須賀

ネグロス島は日本の四国より少し小さいくらいの面積に四国をちょっと上回るくらいの人口(?)
440万人が住んでいる。

セブ島のとなりで、中央に山脈が走り、それを境に西ネグロス州と東ネグロス州に分かれる。

サトウキビ労働者(33万人)が1日に働いて得られる賃金は600円あまり。

フィリピンのバナナの現実:
https://www.e-banana.info/sumifru

住友系のスミフル・フィリピンの梱包会社では労働者が去年の10月からストをしています。正規雇用者にしろとか最低賃金を守れといった要求ですがこれをフィリピン警察や国軍が襲撃、負傷者、逮捕者が出ています。労働組合員が何者かに銃で殺される事件、組合幹部の自宅兼事務所への放火事件なども起きています。組合員らは大統領官邸、労働雇用省、スミフル社、日本大使館の前で抗議デモ。日本のNGOの聞き取り調査でも長時間労働や超過勤務手当の不払いなどが明らかになっています。



お尋ね者

ネグロス島のあちこちの警察署にこのような顔写真が貼り出される。知らない男たちに混じって自分の顔があった。何人か農民組織のリーダーや人権活動家など、知っている人もいる。弁護士の一人は去年の暮れに殺された。真ん中の人権団体の女性の携帯電話には「次はおまえだ」という脅迫が何通も届いている。今回来るはずが病気になり、来日を断念した。

テロリスト

< この人たちはテロリストです、見つけたら通報するように >と警察は住民たちに伝える(実際はそうではないのだが)。それは同時に住民たちへの警告でもある。こいつらと付き合うとおまえも同じような目にあうぞ、と。

略式処刑、超法規的殺害

さらには、この人たちは悪者だ、犯罪者だ、という思いを住民たちに植え付ける。そうなると、万が一殺されても、住民たちは「殺されてもしかたない人たちだったのだ」と受け入れてしまう。

写真はネグロス島からやってきた講師
16日夜 横須賀での講演会



殺人大統領

麻薬との戦いで2万3千人を殺したと豪語(この数字には誇張があるのではないかとも言われている)。国軍とフィリピン警察に対してはおおっぴらに「殺せ!」とけしかける。ドゥテルテ大統領は、警察に対し、麻薬のからむ捜査では、武装組織が抵抗してきたら「殺せ!」と言っているという。抵抗しないのなら、抵抗するように仕向けろ、その上で、殺せ、と言っている、と。それが現実だ。それがドゥテルテのやり方だ。

なんでこんな人が大統領に?!

ほんとうですよ。実は私たちも2016年の大統領選挙では彼を支持していた。選挙戦の間、ドゥテルテが掲げていたのは農民や貧しい人たちに優しい政策であった。普通の人間に思えた。こんな人間とは思っていなかった!貧しい人の味方、民衆の味方。いかにもそんな印象であり、皆そう思った。

「お約束と異なる新しい判断」

しかしこの3年の間に、その正反対であることがわかった。ドゥテルテが本性を現したのだ。農民や労働者の味方などではなく、地主や大企業の代弁者であった。

フィリピンでは「一杯食わされた(してやられた、裏切られた)」という言い方をしている。

彼は独特で、どうしても、エリートではなく、民衆の味方と思わせてしまう。しかしそれは間違いだった。この3年でわかった。他の大統領と結局同じだった。というか、もっと悪い。「殺人大統領」だった。

横浜、フェリス女学院にて
5月17日(金)



カトリック教会は支援してくれないのか?

教会としてドゥテルテ大統領の政策に反対するといったことはない。司教や司祭が一致団結して政府に反対するようなことはない。ただ、個々の司教や神父が声を上げている。ドゥテルテの超法規的殺害の政策や貧しい人に寄り添わない政策に反対している。ドゥテルテが大統領になった2016年7月以来、農民組織や労組のリーダー、人権活動家や弁護士まで222人が殺されていると言ったが、うち4人がカトリックの聖職者である。

野党は助けてくれないのか?

今、野党は非常に弱い。フィリピンでは、ある政党が政権につくと、野党は「蝶々」になると言われている。蝶々になってひらひらと与党のほうに飛んでゆく(日本風に言うと「勝ち馬に乗る」ということか)。それがフィリピン政治のサイクル。真の政党がないのだ。日本ではそういうことはないと思うが。強い野党があって、ちゃんとした政党としてあるのだと思うが。改選なった上院議員12人のうちドゥテルテの政党の議員が11人。

新人民軍NPA

マルコスの時代、コーリー・アキノの時代、新人民軍は強かった。1980年代後半から1990年代にかけて、21,000人、22,000人などと言われた。今は、フィリピンで公表されている数字では7,000人あまりだ。そのほかゲリラ地区と呼ばれるものがフィリピン全土に110か所ある。ドゥテルテ政権下、まだ続いている。

地方部の少なからぬ箇所で紛争が激化しているという面もあり、衝突や待ち伏せ攻撃などが起きている。主要メディアは取り上げないが、NPAはフィリピン全土で存続している。


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とりあえずここまで。このあと、補足、追記、するつもりです。

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2015年、ネグロス島に行った時の写真

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